人工的流木立体
この流木は屋久島の人達が何らかの人工的に手を加えた形跡の在る流木です。トロッコ軌道の枕木(まくらぎ)を海岸で拾い上げた時には第二次世界大戦中に 強制労働者として屋久島に連行された人達が担いだ枕木かもしれないと 「ハット」 思ったとき、 過去の歴史をを忘れ去ろうとする時代風潮を非常に嘆かわしく思いました。 自然な流木と違い人間の手で刻まれた流木は暖かなぬくもりも感じますが、 人間の行為の虚しさも感じます。 この流木も又、いずれどっかをさ迷うのだろうか? 砂と流木と枯葉による平面体今まで何気なく見ていた砂紋が或る時とても不思議に感じ、深い山々から 流された流木や落ち葉 石などが混ざっていた。 海岸を歩いてると石や砂と流木と枯葉による陸と海との境界線を形どる 模様には驚嘆すべき感動が潜んでいると思います。 潮の満ち引き 海岸に流れ込む川の流れ 付近の海の深さ山の高さ 風向きなど様々な自然の織り成す秩序に思いを巡らせると単なる 模様だけでは解決できなくなる。 円は地球と平和の証しを表し、はみ出た流木は人間と地球、宇宙の悲鳴を現し、 三つの円は一つしかない地球の大切な資源を無尽蔵に在るが如く勘違いを している人間の愚かさを現し 又中国の古代象形文字の川の流れと、海のさざ波を表す「水」を表現し 砂は無数の星を表現した。 流木アーチスト 金澤 尚 |